まずは下見に来た業者に、遺品に対しての想いを伝えてください。
また気になっていることがあれば、すこしでも業者に話してみてください。
遺族の思いを伝えるのは、遺品整理が人の思いを扱う性格上、大変重要なことです。
遺族の思いを汲むことができる業者であれば、丁寧に話を聞いてくれるはずです。逆に、生返事を返したり「ハイ、ハイ、ハイ」と軽い返事をするようであれば、避けたほうが無難です。
なぜなら、このような業者は遺品を扱うというよりも、不用品の処分と考えている可能性が高いからです。
また、
会社によっては担当者が1日に何件も遺品整理の現場を廻るところもあります。こういった業者や安い見積りを競い合う業者は、作業スピードを優先し粗雑な扱いをする可能性があります。

下見の際に、作業日を決められないのは、次のようなケースが考えられます。
1.見積りを出して受注する会社と、実際に作業をする会社が違う場合です。
このような場合には、実際に作業する人と下見のときの人が異なることになりますので、下見の際に伝えた希望事項が伝わらない可能性があります。
2.その会社の営業方針が作業スピードを優先し、1日あたりの件数を多く取り込もうとしている場合です。まずは注文として確定させて、後で移動効率を考えて、日取りを決めていく場合が考えられます。
3.業者によって違いはありますが、一般的には下見で見積を提示した時に、実際の作業日を決めるのがふつうです。
業者によって異なります。1日1件の業者ならば問題ありませんが、1日に複数の現場を回っている場合には、難しいでしょう。
なぜなら遺品整理はご遺族からの急なお願いが多いため、前の作業が予定時間をオーバーすることが珍しくありません。そのため2件目のお客さんに時間指定すると、予想以上に到着時間が遅れてクレームとなってしまうのです。
また、作業の前日にトラックや人員の手配を行う業者もあり、こういった場合には、作業時刻を作業日の前日の夕方に連絡せざるを得ません。朝一番の作業をご希望されても、対応するのが難しいこともあります。
いくつかご留意いただきたい品目があります。
その一つが医療系廃棄物の注射針です。注射針は医療機関で取り扱い規定が定められているため、一般では処分することが出来ません。この場合には注射針は最寄の医療機関にご相談下さい。
お仏壇も処理することができません。
それは宗派によっても異なりますが、お焚き上げ、供養が必要なことが多いためです。もちろん業者によっては、あまり気を払わずに廃棄するところもあるようですので、ご確認いただくのが良いと思います。
経験のある業者は、色々なことを知っていますので、次のようなことを聞いてみてください。
賃貸物件で、退去の清掃が必要なのかどうか?
壁紙、畳などの現状回復はどこまでが必要なのか?
公団入居時に備えつけの備品であるため、廃棄できない物はあるのか?
これらの質問に対する答え方で、その業者の経験度が分ります。
その一方で、業者によっては退去後のクリーニングやリフォーム等を、くどく提案する業者もいますので、その際には必ずしなければならない義務なのか、それとも推奨なのかを必ず確認するようにしてください。
業者によってこれだけ違いがあるのは、次の様な遺品整理に対する考え方の違いから発生します。
短時間で処理する業者は、個々の遺品について配慮するより、トラックに積み込むことを優先します。限られた時間で、多くの遺品整理場所を回るので、急がざるを得ません。
一方で、時間をかける業者は、一つ一つを丁寧に扱います。
これは、遺族の方が遺品整理中に、探して欲しいといわれることが多いからです。
遺品を単なる不用品処分と考えるか、故人の人生の軌跡に配慮するかどうかの違いといえます。




